2023年の秋、私は長年興味を持っていた「アガスティアの葉」のリーディングを受ける機会に恵まれました。アガスティアの葉とは、古代の聖者アガスティアが未来の出来事や人生の指針について記したとされるヤシの葉のことです。これを読むことで、前世や現世のカルマ、今後の運勢に関する詳細な情報が得られると言われています。私はこのリーディングを通じて、自分の人生の道しるべやカルマの解消に繋がる手がかりを得られるのではないかと期待していました。
まず、リーディングを依頼するために、最初に私の指紋を送る必要がありました。その指紋を基に、私と似た指紋グループの束からヤシの葉が選ばれる仕組みです。実際のリーディングの日、Yes/No形式の質問が繰り返され、約1時間ほどかけて私の葉が見つかりました。このプロセスについて、以前インドの同僚から聞いた話では、彼女の家族全員がアガスティアの葉を読んでもらった際、1人の葉を見つけるのに2日かかったこともあったそうです。ですので、私の場合は比較的スムーズだったと言えます。
葉が見つかると、リーディングが開始されました。古代タミル語で書かれた私の両親の名前や夫の英語名が読み上げられたとき、私は大変驚きました。「これは他の誰でもなく、私の葉だ」と確信した瞬間でした。リーディングの内容には、以下のような情報が含まれていました:
- 直前の前世におけるカルマとその影響
- 現世における状況や課題
- カルマを解消した後の運勢や家族の健康(2~3年ごと)、カルマを解消しなかった場合の並行世界
特に、カルマを解決するかどうかによって、今後の運勢や家族の健康にどのような影響が出るかが具体的に示されており、その内容には非常に心を動かされました。この瞬間から、私は「カルマを解消する」ことが自分の人生にとって避けられない課題だと感じました。
リーディングが終わると、次はカルマ解消のプロセスが始まりました。事前のやり取りは非常にスムーズでしたが、カルマ解消の手続きが進むにつれ、不安が少しずつ募っていきました。リモートでのやり取りが中心だったため、支払いを済ませた後もなかなか進展が見られず、「手配中です」という返信ばかりが続いたのです。
そこで、私は思い切ってインドに直接電話をかけることにしました。この決断は、同僚がインドに住む家族に助けを求めてくれると提案してくれたことがきっかけでした。私は少し緊張しながら電話をかけ、担当者のランジャン氏に、「これが詐欺かもしれないと心配になっています。真剣に手配を進めていただけるとありがたいです」と伝えました。すると、その翌週には手続きを進めるという連絡があり、無事にカルマ解消のプロセスが再開されました。
私が行ったカルマ解消の内容は以下の通りです:
- 聖なるガンジス川の水を捧げる儀式
- 3つのヒンドゥー教寺院への参拝
- 恵まれない子供たちへの衣服と食事の寄付
- 新月の日にヴィシュヌ神を称えるマントラを唱える
- 毎週火曜日には肉を食べない(前世のカルマが肉に関係しているため)
特に印象的だったのは、肉を食べないことがポイントであったにもかかわらず、このセッションの約6ヶ月前から私はなぜか肉(特に鶏肉)を食べたくなくなっていたことです。日本人としては普段なら大好きな刺身も、全く食べたいと思わなくなり、無理して食べると不快感すら感じるようになっていました。リーディングを受けた後は、それがなぜなのかが腑に落ちました。以降、子供たちの食事も肉抜きで作るようになり、自分自身も肉を完全に断つ生活を送っています。
直接の電話のおかげで、その後のカルマ解消プロセスは順調に進みました。特に、寺院への参拝はライブ配信で行われ、まるで現地にいるかのような感覚を味わうことができました。これはテクノロジーのおかげです。ライブ配信中、火の儀式が行われ、その煙を頭上に受けるように指示される場面が2~3回ありました。3~4人の僧侶が1時間にわたり祈りを捧げてくれました。
私は幼い頃から占いが好きでしたが、アガスティアの葉のリーディングは、まさに究極の占いと言えます。リーディングを受け、カルマ解消の儀式を終えたことで、私の心の中に大きな変化が生まれました。リーディングの結果や儀式の過程で得られた気づきは、これからの人生をより豊かにしてくれるものだと確信しています。家族や友人たちには、「どうしてそんな大金を払ったのか」と笑われることもありましたが、それでも私はこの経験を通じて大切な何かを得ることができたと感じています。
結局のところ、アガスティアの葉のリーディングを通じて、これまでの自分の人生を見つめ直し、新たな一歩を踏み出すきっかけを得られたのです。今後は、この気づきをもとに、日々の生活をより意識的に過ごしていこうと考えています。そして、これからも自分自身の内面と向き合いながら、さらなる成長を目指していきたいと思います。
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