何千年も前、聖アガスティアが生きていた時代、非常に高い悟りを得た「サプタリシ」と呼ばれる7人の聖者たちがいました。彼らは、現在よりもはるかに長寿で、未来の人々をサポートする必要性を感じていました。特に、暗黒の時代から光の時代への移行期において、未来の人々が直面する困難や課題を乗り越えられるよう支援するため、彼らは数千人にわたる人々の人生の記録と、それに基づく問題解決の処方を記しました。その記録こそが「ナディ・リーフ(Nadi Leaf)」です。
これらの葉は乾燥したヤシの葉に文字を刻んで作成されました。当初、サンスクリット語で書かれていたこれらの記録は、14世紀にタンジョール王サルボジによって古タミル語に翻訳されました。現在もタミル・ナードゥ州を中心に、インド各地に散らばっていますが、一部はチダンバラム近郊の図書館に収められています。
ナディの葉は、単なる人生のリーディングだけではなく、特定の時期に読まれるべきものであると言われています。数千年前に悟りを得た聖者たちが、あたかも占星術のリーディングを行うように、私たちがこの時代に生きる必要がある指針を記していたのです。自分の葉を見つけることは一種の冒険でもあります。実際、インドに行き、信頼できるリーダーを見つけ、リーディングの予約を取り、探してもらうのは、時間と労力を要するものです。
しかし、最近になって、インドの図書館とリーダーと良好な関係を持つ人物に出会い、オンラインでのリーディングが可能になったと知りました。これにより、インドまで旅行する手間を省き、比較的低コストでリーディングを受けることができるようになりました。
ナディ・リーフのリーディングのプロセスはやや複雑ですが、まずは指紋を提出することから始まります。この指紋をもとに、108種類の指紋タイプの中から適切なリーフを探し出します。インドの司書は、あなたの指紋タイプに基づいて適切なセクションに移動し、瞑想を通じていくつかの束を選び出します。その後、予約が行われ、指定された日時にリーダーと通訳者と共にオンラインでセッションが開始されます。
リーディングの初めに、いくつかの質問が出されます。「あなたには兄弟が2人いますか?」や「現在、法的な問題を抱えていますか?」といった質問に対して「はい」または「いいえ」で答えていきます。このYes/No形式の質問によって正しいリーフが見つかるまで進めていきます。私の場合、2つ目の束の途中でようやく私のリーフが見つかり、約45分の時間を要しました。
リーフが見つかると、内容の読み取りが始まります。場合によっては、事前にいくつかの準備(例えば、プージャと呼ばれる儀式)が必要な場合もあります。また、束の中にリーフが見つからない場合もあり、その場合は他の束を検索するか、初期費用の返金が行われることもあります。
私のリーディングでは、短い休憩を挟んだ後、詳細な情報の読み取りが始まりました。そこには、私の出生情報、父と母の名前、兄弟の人数と性別、子供の人数と性別など、非常に具体的な情報が記されていました。また、私の師となる人物の名前も正確に記載されており、その正確さに驚かされました。
リーディングは約1時間にも及び、これからの人生において重要な出来事やアドバイスが時系列で語られました。予想していたものもあれば、全く予期していなかった驚きの内容も含まれていました。また、非常に具体的なアドバイスも受けました。例えば、「もっとオレンジを食べると良い」といった日常生活に関するものから、過去世でのカルマに関連するアドバイスまで多岐にわたりました。聖者のユーモアあふれる口調もあり、リーディングの時間はあっという間に過ぎ去りました。
リーディングの最後には、ブロックを解消するための処方が示されました。これらの処方は非常に重要で、カルマや先祖から引き継いだ問題を解決するためのものです。あるリーディングでは、特定の寺院でのプージャが必要とされることもありましたが、ほとんどは自宅で行えるシンプルなものです。また、近くにヒンドゥー教やヴェーダの寺院があれば、そこで行うことも可能です。
これらの処方は、そのシンプルさに惑わされてはいけません。それぞれが個別に処方されたヤグナ(儀式)であり、適切に行えば非常に強力な効果を持つと言われています。私自身、リーディングの後、心が軽くなったような感覚がありました。まるで古代の聖者のエネルギーが今の私に届いたかのような、不思議な体験でした。
このプロセス全体は約3時間かかりましたが、それだけの時間をかける価値があったと感じています。私にとって、ナディ・リーフのリーディングは、これまでの人生を見つめ直すきっかけとなり、新たな未来への一歩を踏み出すための大きなサポートとなりました。
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